2年3作体系
栽培技術等の特徴
水稲(品種:あきたこまち、ハツシモ、あさひの夢 など)
- 大型トラクター、プラウ、レーザーレベラー、除草剤同時散布の側条施肥田植機、乗用型管理機、無人ヘリ等を活用し、省力的でありながら精度の高い作業を実現し、安定した収量を確保している。
- 育苗から乾燥調整までを自前の施設で行っている。色彩選別機等も備え、高品質生産への対応を行っている。温湯消毒:H22〜
- 栽培品種は、あきたこまち、ハツシモを中心に、コシヒカリ、あさひの夢、ミツヒカリ、モチ等を作付けし作期分散を図っている。
- 肥効調節型肥料を利用して肥料の流亡を防止するとともに、穂肥の散布作業を省略し、同時期に行われる大豆の播種作業に専念できるよう配慮している。
- 「ぎふクリーン農業」に登録し、化学合成農薬・化学肥料を地域の慣行栽培よりも30%以上削減した水稲栽培を行っている。
- ポジティブリスト制度に対応した防除体系を組み、農薬の飛散防止に努めている。
- 省力・低コスト生産への取り組みとして、H22から乾田直播(不耕起V溝直播)を開始しており、H23年産ではあさひの夢(飼料用米)15haを直播している。
- H23から籾殻の新しい利用方法(燃料や育苗資材)の検討を始めている。
作業体系<水稲(大豆跡)>
反転(プラウ)→均平(レーザーレベラー)→荒起こし(ロータリー)→代かき(ハロー5m幅2台)→施肥田植え除草剤散布(田植機)→追肥(乗用型管理機)→防除(無人ヘリ他)→収穫(自脱型コンバイン4台)→乾燥調整(乾燥機80石9台、色彩選別機等)
木曽川米 ハツシモ
ハツシモは主に岐阜県で栽培されているたいへん食味が良い品種です。
ハツシモの特徴は、初霜の降りる頃に収穫される国内産お米の中でも1、2を争うほど大粒の晩生品種で、梅雨の時期が過ぎても食味の低下が少なく、年間を通じて品質・食味が安定していることです。
また、お米の見栄えや歯ごたえのある食感がすばらしく、卓越した食味には定評があります。
販売については農協及び卸売り業者への販売が中心となっています。
当社では育苗から乾燥調整まで自社で行う体制を整えています。
ページの先頭へ戻る
小麦(品種:農林61号、イワイノダイチ)
- 排水対策の徹底、穂肥の適期適量施用、赤かび病の適期防除、適期収穫等の基本技術を徹底するとともに、無人ヘリや複数の汎用コンバインを活用し、岐阜県平均を大きく上回る省力化を実現しながら地域の平均を上回る収量を確保している。
- 排水対策では、サブソイラーによる弾丸暗渠、溝掘機による額縁、畦溝等の明渠を確実に設置するとともに、栽培期間中も降雨後の見回り、補修等を実施し、迅速な排水ができるようにしている。また、栽培ほ場のほとんどに暗渠排水を施工している。
- 基肥での肥効調整型肥料利用により、高タンパク小麦生産と省力化を実現している。
- 農林61号の種子生産を行っており、岐阜県の小麦生産を支えている。(H23産:原種ほ1.4ha、採種ほ32ha)
作業体系<小麦>
稲わら処理(チョッパー)→湿害対策(サブソイラー)→土改材散布(ブロードキャスター)→反転(プラソイラー)→整地(バーチカルハロー)→額縁排水(溝堀機)→基肥散布(ブロードキャスター)→播種、除草剤散布(播種機3m20条播き)→明渠(溝掘機)→追肥(ブロードキャスター)→防除2回(無人ヘリ)→収穫(大型汎用コンバイン5台)
ページの先頭へ戻る
大豆(品種:フクユタカ)
- 小麦跡の全面積に作付けし、特に重要である排水対策については小麦と同様に徹底している。
- 耕起、播種、除草剤散布を一工程作業で行うとともに、ほ場の条件や播種時期等に応じて、「耕うん同時畦立て播種」又は「狭畦無中耕無培土栽培:7月末以降」を導入し、安定した収量を確保している。
- 平成18年度からは海津市全体で「ぎふクリーン農業」に取り組み、有機配合肥料の活用、ハスモンヨトウのフェロモントラップの活用により、発生予察に基づいた防除を無人ヘリで効果的に実施するなど、より安全・安心な大豆生産に努めている。
- H21から自作機械を利用して「摘心栽培」への取り組みを始めている。倒伏の軽減や収穫ロスの減少、収穫作業の効率化等の成果が得られている。
- フクユタカの種子生産を行っている。(H23産:原種ほ2.5ha、採種ほ60ha)
作業体系<大豆>
麦わら処理(チョッパー)→湿害対策(サブソイラー)→反転(プラソイラー)→整地(バーチカルハロー)→額縁排水(溝堀機)→基肥散布(ブロードキャスター)→播種、除草剤散布(播種機4条播き2台)→明渠(溝掘機)→中耕・培土(中耕鋤)→防除2回(無人ヘリ)→収穫(大型汎用コンバイン5台)
ページの先頭へ戻る